新型コロナウイルス感染について
当病院では、3月初旬から新型コロナウイルス感染症に対して病院内で話し合いを重ね、少しずつ対策を立ててきました。
①人と会わない
②マスク・手洗いをする
今まで経験したことがないことに対して、試行錯誤しながらですが、確かな情報の元に
この地域で、
この病院が、
何ができるか。
何をすべきか。
考えてきました。
皆様にご理解いただかなければいけないこととして、以下のことがあります。
①この地域の医療の現状
②これから住民の方々とともに協力していくこと
①この地域の医療の現状
勝浦市を含むいすみ市・大多喜町・御宿町の2市2町の医療体制を説明します。
ここには、夷隅医師会からなる診療所といすみ医療センター・塩田病院・大多喜病院・川崎病院・岬病院があります。
このうち、入院での加療や検査入院が必要となる患者さんを主に受け入れている病院はいすみ医療センターと塩田病院となります。特別な治療や集約的治療が必要な場合は、県立循環器病センターや隣の医療圏にある亀田総合病院へ搬送をしています。
当院のこの地域での立ち位置(役割)は、
①一般的な内科疾患の入院加療
感染症(尿路感染症・肺炎・胆管炎)や心不全増悪、消化管出血を含む
②終末期医療の受け入れ
大学病院など高次医療機関から癌治療を中心とした終末期医療の受け入れ
③癌治療、胆嚢炎・虫垂炎など手術を要する外科診療
④外傷を中心とした整形診療
⑤脳卒中診療
⑥透析センター
⑦訪問診療
を担っています。集約的治療や特別な治療が必要な際には大学や亀田総合病院への紹介をして、地域に必要とされる医療を行っています。
そのため、当院で新型コロナウイルスによる院内感染がおこった際には上記のような医療を全て停止せざるをえない状況になりかねません。
起こりうるリスクは最小限にしなければいけないと考え、3月から外来受診される患者様や付き添いの方へも体温測定をお願いしたり体調を伺ったりするようにしてきました。
また、入院された患者様御家族にも面会を厳しく制限させてもらっています。
診療体制も4月13日より、感冒症状がある方・熱がある方に対して、限られたスタッフで、問診・診療を行う体制をとっております。
とてもご不便をおかけしますが、「軽症」と私たちが判断する患者様に関しては、看護師での対応で、医師からの診察を行わずに電話対応のみまたは御帰宅いただくこともあります。
これらは、住民の皆様にいままでの医療を提供出来る体制を維持するためとご理解ください。
また、感染を拡げない一番の方法は、
②マスク・手洗いをする
これらにつきます。ぜひ、皆様協力のほど宜しくお願いします。
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